こんにちは、ゆずです。
今回は、ブログのアイコン用に描きました人物画のメイキングです。
肌の塗り方を中心に、ゆず流の人物画の描き方をお話ししていきます♪
人物画メイキング
ゆず流などと大きなことを言いましたが、専門的な知識は恐らく一般レベルです(笑)
中学校で美術の授業を受けたくらいで、美大などに行っていたわけではありません(;'∀')
なのであくまでも、自己流ですのであしからず・・・。
それでも何か参考になることがありましたら幸いです♪
ラフ画を描く
まずは、どんな絵を描きたいか頭の中に思い浮かべたものを、白紙のスケッチブックなどに描いてみましょう。
わたしはマルマンのスケッチブックCROQUISに、2Bか3Bの鉛筆で描いています。
ガシガシ描きたいので、シャーペンではなく鉛筆が描きやすいように思います。
形が決まったら、主線を残して(水性ペンなどでなぞって)あとは大体消します。
ちょっと恥ずかしいのですが、これが今回のラフ画です。
かなりすっきりしてますが、鉛筆を消す前はもっともっと黒いです(笑)
顔やデコルテの部分は、影の部分をイメージしやすいように描き込んだままにしています。
この下書きを、トレース台を使って水彩用紙に書き写していきます。
下書きをする
トレース台にこのラフ画を貼り、更にその上に水彩用紙を貼り付けます。
描いているうちに動かないよう、マスキングテープなどでしっかり留めましょう。
トレース台の電気をつけると、ラフ画の主線が透けて見えるので、それをシャーペンでなぞっていきます。
ちなみに、今回のような人物がを描くときは、主線が目立たないよう、かなり薄く下書きするようにしています。
この時は鉛筆ではなくシャーペンです。
昔は0.5mm芯を使っていたのですが、眉毛やまつ毛など細かい部分も表現したいので、0.3mm芯に変えました。
マスキングをする
下書きが終わったら、白く残したい部分にマスキングします。
過去の記事でもお話したのですが、マスキングをするときは丈夫な紙を使うことをおすすめします。
今回わたしが使用した紙は、ホワイトワトソンです。
が、紙表面の毛羽立ちが気になる方にはあまりおすすめできません。
マスキングを剥がした部分にそこまで描き込まない予定だったので、結果的には大丈夫でしたが、心配な方はウォーターフォードなどを使うと良いですよ(^^)
それから肝心のマスキングインクなのですが、わたしが愛用しているのはシュミンケの瓶タイプです。
個人的にマスキングインクの一番のネックは、粘着力。
粘着力があまりにも強いと、剥がすとき紙が無事かどうかとても気を遣うんですよね。
シュミンケのマスキングインクは粘着力もちょうど良く、乾いた後も青くてわかりやすいので、剥がし忘れも防げます。
ペンタイプもあるのですが、一定の幅をマスキングする以外は、瓶から筆にとって塗る方が便利ですよ~。
その場合、筆が傷みやすいので、新品のものではなく使い古した安価なものを使うことをおすすめします。
マスキングが終わったら、必ずマスキングインククリーナーで筆を綺麗にしましょう。
背景を塗る
マスキングインクが乾いたら、背景から塗っていきます。
背景にはみんな大好き、ダニエルスミスのムーングロウを使いました☽
ムーングロウのいいところは、この一色だけで色んな変化が見れるところでして・・・。
分離を使って、簡単に雰囲気のある背景にできてしまう優れものなのです☆
水を多めに使うのがコツですね。
肌を着色する
背景が乾いたら、いよいよ人物の塗りに取り掛かります。
ここからが本編と言っても過言ではないでしょう。
肌の塗りについて、ゆず流のこだわりポイントについてお話ししていきたいと思います。
まずは「色」です。
わたしが肌の着色に使っているレギュラーメンバーがこちら。
コーラルレッドはクサカベ、それ以外はホルベインの絵具になります。
下の4色を薄く何度も重ねて肌を作り、セピアで一番暗い影を入れていく感じです。
セルリアンブルーは、主に肌の薄い部分や、血管の表現に使います。
あとは絵によって、他の色を足しています♪
では、肌の塗りに入りましょう。
最初にセルリアンブルーで、陰影をつけていきます。
暖色の肌色に青色があると、色に深みが出る(ような気がします)ので、一番初めにセルリアンブルーを塗るようにしています。
こうすると立体感もイメージしやすいです。
顔の高いところ・明るさを残したいところには色を置かないようにしながら塗り進めます。
「肌色を塗る」というよりは「薄い茶色を塗り重ねる」イメージです✨
気を付けていることを挙げますと、
- 顎の下から塗り始める(画面のなかでも暗い部分なので失敗しにくい)
- 顔の高い部分や明るく残したいところは色を置かない
- 髪と肌、顎と首の境はぼかす
- 鼻の頭、耳、頬、唇など、赤みの強い部分を見極める
- 皮膚が薄い部分や、血管が集まっているところに青をのせる
以上の5点です。
慎重派のわたしは、いつも顎の下から色をのせます。
面積が広く、画面の中でも暗い部分なので色を塗りすぎても何とかなるのと、肌全体の明るさの目安にしているからです。
このとき、顎と首にくっきりした境目ができないように気を付けています。
髪と肌の境目も同じで、肌色が髪の部分にはみ出すくらい塗っておくと、髪を塗るときに自然な生え際になります。
肌色に赤や青をのせるのは少し勇気がいりますが、思い切ってのせた方が血色がよく見えますよ。
これで第一段階です。
今回は健康的な女性を描きたかったので、もう少し血色良く見えるよう塗り重ねていきます。
顔をアップにすると・・・
何度も塗り重ねれば、塗りムラも目立ちません(笑)
同じように手も塗っていきましょう。
セピアも使って全体の調節をしていきます。
これで肌の塗りはいったん終わりです。
次は柚子を塗ります。
明るく残したい部分に、マスキングを足しました。
柚子に合わせて、髪色も塗っていきます。
今回は明るい髪色なのですが、肌に使った色も使うと自然な仕上がりになりますね♪
急に柚子ができあがりました(笑)
柚子に近い肌に、黄色を反射させています。
最後に髪と服を詰めていきましょう!
こんな感じに仕上がりました。
髪を留めているヘアピンは、バランスを見て一番最後に描き込みます。
マスキングを剥がすと全体の色味がわかりやすいので、この時点でも調節したい部分が出てきます・・・。
果てしない作業です。
背景を仕上げる
マスキングを剥がしたら、背景を塗っていきます。
背景に使ったのと同じ色(ムーングロウ)で、柚子の花に陰影をつけていきます。
こんな感じです~。
そして、ヘアピンを描き込み・・・。
完成です!!
スキャナに通してるのでちょっと明るいですが、大体こんな感じです(笑)
タイトルは「ヘルシー」
さっぱりと健康的な女性の美しさを描きたかったのですが、いかがでしょうか。
何はともあれ、描いてて楽しかったので良かった!
まとめ
今回は人物画のメイキングでした。
人の肌は奥が深い。
ただ自分の中で気を付けることさえ押さえていれば、人肌を表現するのがとても楽しくなります。
正解はないし、これはあくまでもゆずの自己流なので、何かの参考にでもなればと思い記事にしました。
美女は、絵になる。