こんにちは、ゆずです。
今回は透明水彩で使うパレットを作ったので、それに併せて色々なパレットのお話をしたいと思います。
パレットの種類
ひとえにパレットと言っても、色々な種類がありますよね。
自分のスタイルに合ったパレットが見つかると、絵の製作も捗ります♪
ひと通り使ってみた感想もありますので、パレットで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください。
アルミパレット
パレットと聞くと一番に思い浮かぶのがこの形かもしれません。
誰もが使ったことのある、折り畳み式のパレットです。
小学校の授業ではプラスチック製のものを使うと思いますが、こちらの写真はアルミ製のパレットで、プラスチックよりも軽量化されています。
過度な重みや衝撃で変形することがありますので注意です。
仕切りに限りがあるのですが、多いもので35色くらいは入れられます。
プラスチック製のものであれば百均にもありますので、手に取りやすいですね。
- 限られた色でたくさん混色したい
- 大きな絵を描く
- 持ち運びたい
そんな方にはおすすめのパレットです✨
デザインパレット
汚くてごめんなさい…。
わたしが一番多用しているパレットがこれです。
デザインパレットというのが正式名称なのかどうか定かではありませんが、一枚のトレーにたくさんの仕切りがある形のパレットです。
ひとつの枠に同系色をいくつか出していますが、変化の小さい微妙なグラデーションを出したいことが多いので、この形に落ち着いています。
プラスチック製なのでパレット自体に色素沈着してしまいますが、かなり安価で手に入れられますのでお買い求めやすいかと〇
- 色んな色を使いたい
- こだわりの混色がある
- 良く使う色を模索中
こんな方には使いやすいパレットではないでしょうか。
画材屋さんに絶対置いてありますし、これに似た商品として、ダイソーさんに花型パレットというものが売っていましたので、ぜひお試しください。
固形水彩パレット
今回掘り下げてお伝えしたいパレットがこちらです。
前々からこちらのパレットをつくってみたかったのですが、なかなか手が出ずようやく作りました(笑)
固形水彩絵具のセットとしてすでにこの状態で販売しているものもありますが、ケースだけを購入すれば、自分仕様のパレットにカスタマイズできるという優れものです。
たくさんの色をひとつのパレットにまとめられます。
絵具の種類が多いと少し重いですが、これなら持ち運ぶこともできますね。
- 手軽にたくさんの色を使いたい
- 持ち運びたい
- 色の配列を変えたい
とにかく色んな色を使いたい方におすすめです!
今回は独断と偏見で作成したわたくしのパレット製作過程を参考までにご紹介します。
用意するもの
- 空のハーフパン
- ハーフパンを入れるケース
- おなまえシール
- 竹串など細い棒
パン(絵具を詰める容器)には色々なサイズがありますが、ハーフパンが一番使いやすいと思います。
ハーフパンを入れるケースは、パレットとして使えるものがよいです。パレットとしての機能が必要ない方は、保存できて防水であれば(缶ケースなど)割となんでも良いと思います。
ハーフパンに絵具を詰める際、空気が入らないよう隙間を埋めるのに竹串などを使うと良いと思います。
が、色を変えるたびに洗うので、色の付着や水気が気になる方は、プラスチックや金属性の代替品を使った方が良いかもしれません。
ちなみにわたしは百均で何か使えるものがないか探しましたがなかなか見つけられず、ネイルコーナーにあった甘皮ケアのスティック(金属製)を買いました(笑)
おなまえシールはハーフパンの側面に貼って、絵具の管理に使います。
ちなみにハーフパンとパレット型のケースのセットがあるので初めての方はこちらが安心かもしれません。
つくりかた
- つめたい色を大体決める
- おなまえシールに絵具の番号とメーカー、名前を書く
- ハーフパンの側面におなまえシールを貼る
- ハーフパンに絵具をつめる
- 乾燥させる
- 色の並びを考えながらセットする
- 同時進行で色見本を作っておくと便利
まずは、良く使う色やお気に入りの色、使ってみたい色など、パレットにセットしたい色を大体でいいので決めておきます。
わたしが絵具を選ぶときにポイントとしたことは、
- 暖色と寒色のバランスが偏りすぎないようにすること
- 良く使うお気に入りは絶対入れる
- 使ってみたい色も程よく入れる
- 赤・茶・黄・緑・青・紫を意識する
この4点です。
なのですが、わたしは花や女性の絵を描くことが多いのと、寒色より暖色の方が好きなので、赤・茶系が多くなってしまいました(笑)
緑や青はあまり使わないので、普段使っている色に、プラスでこれから使ってみたい色を選びました。
色を選んだら、おなまえシールにメーカーや色の番号と名前を記載します。
あとから何が何だかわからなくなることがないように、ハーフパンの側面におなまえシールを貼ってから絵具をつめましょう。
ハーフパンに絵具をつめるときは、竹串などを使って、特に底の角に隙間ができないようにしましょう。
空気が入ったものは、乾燥後にひび割れてしまいました。
ですがひび割れても使えないわけではないので、ご安心を。
絵具をつめ終わったら、風通しの良い場所で乾燥させます。
ものにもよりますが、大体1週間くらいで絵具の表面が乾燥しました。
乾燥する前の使用は控えた方がよいかと思います。
乾燥させてからケースにセットした方が良いのですが、うちにはニャンコがおりますので、毛の混入を防ぐためにすぐにケースにセットしました。
セットした順に色見本を作りましたので掲載しておきます。
よろしければ参考にしてください。
今回つくった色見本
メリット
今回このパレットをつくり、そして実際に使ってみて良いと感じたことをいくつかあげます。
まず、色んな色を手軽に使えるという点です。
当たり前のことなのですが、絵具はパレットに出すと使いきるまではずっとそこに残るため、個人的にはパレットに絵具を出すことって結構ハードルが高いです。
とくに普段使わないような色は、配置にも困ります。
ですがこの形式だと、ハーフパンにさえ出しておけば、使いたいときに使えて、使わない時はパレットから取り外すことができます。
パレットのどこに出すか、というハードルがなくなるわけですね。
せっかく買ったのにこのハードルのせいで使わなかった色を使えるのは、結構画期的です。
そして絵具が無駄にもならない、というメリットもあります。
もちろんパレットに残ったものを無駄にしないこともそうですが、絵具が古くなってチューブの中で固まるという悲惨な事態も回避することができます。
特にお高い絵具がチューブの中から出てこなくなったら悲しすぎますので、心配なものはすべてハーフパンに出しておくのもひとつの手かもしれません。
おわりに
今回はパレットについてまとめました。
他にも梅皿や、垂らし込みで便利な小皿もありますが、個人的に使いやすいと思ったパレットをピックアップしてみました。
ものは試しというように、色々なものを使ってみることで、自分に合ったものが見つかるかもしれません。
ではまた次回♪